5/3〜5/9
GWを講座メインで乗り切るのは予定通りでした

5/9
【特注居合刀講座】そもそも居合刀とはなんなのか【第0回】
第0回の後半になりますこんばんは。
前半は5/3をご覧下さい。

■早速本編■

引き続きQ&Aっぽい何かで書いていきます。


Q3.武装商店での「居合刀」の基準は?

A3.下記の3点を満たすモノを居合刀としてます。


法的な規格基準がないもので、実際に様々な規格の「居合刀」が製作されています。
これらを全て同じモノとして販売するのは些かどうかと思いますので、
当店では、以下の項目を満たしたものを居合刀とし、販売しております。

1.刀身が居合用の規格素材で、刃長/柄前の長さを一定範囲内であれば無料で変更可能
刀身素材については今のところ「Z合金(メーカー等により別呼称あり※)」「真鍮」等、
各メーカーで最上位グレードとされ、刃長オーダー可能なモノのみを「居合刀」と見なしています。
(`ー´)<※例:砂型鋳造なんちゃら合金とか超硬質どうたら合金とか。

逆に言うと、Z合金等より古い規格の居合用合金、そして美術刀用の刀身合金を使っているモノ、
刃長指定の出来ないモノ等は当店では居合用として不十分だと考え、居合刀の規格には入れておりません。
(`ー´)<例外はあるけどね。脇差規格刀身は現在Z合金製が存在しないので旧来の居合用合金製だったりとか。
(´ω`)<脇差は短い>負荷も少なく元々安全>無理に高価な合金を使う必要はない、ということ。

2.刃長/柄前以外の各部位も特注で指定可能。
1の後ろ半分もそうですが、特注が出来ないようではメーカー修理も覚束ないでしょうし、
様々な流派に合わせて居合刀を製作出来るのは居合刀として最低限必要だと考えます。
(`ー´)<ここは言わずもがな、ですな。

3.柄巻がきちんと振る事を想定したキツさで巻き締められている。
触ってみないと判りづらい所ですが、軽く指で押すだけで動くような柄巻は巻き締め不十分だと考えています。
勿論、柄巻素材の都合等もありますので、画一的に決められる所ではありませんが。
(`ー´)<実際、当店の「居合刀」と「居合練習刀」では、柄の素材が同じでも柄巻のキツさが違います。

…とまぁ、そんな感じで以上3点。
なので、メーカーでは居合刀として製作していても、上の基準を満たさないモノについては、
当店では「居合練習刀」という名称を用い、区別しています。
明確に居合刀と差があるものから、一見差が判らないものまで様々作られていますが。
(`ー´)<柄下地が木製で本鮫皮だけど、柄巻とか刀身素材がイマイチなヤツもある訳で。
(´ω`)<ゆっくりした納刀/抜刀の所作練習にしか使わない流派ならOKだろうけどな。



Q4.なるほど。つまり上のような居合刀は振り回しても大丈夫なのか。

A4.だがちょっと待って欲しい。

居合刀は居合の動きに耐えられるよう、
素材・構造・精度の面で、美術刀/居合練習刀より遥かにハイグレードです。
A3の回答の通り、「現状存在する模擬刀剣の範疇」ではトップクラスといっていいでしょう。
…でもホラあれだ。何事にも限度ってあるよね?

居合刀は「メチャクチャな扱い方をしても壊れない夢の物質で出来た刀」ではありません。
居合の技術があり、キチンとした扱いをした上で、初めて「振っても大丈夫」と言えるようになります。
刃筋を立てて振ることの意味を理解せず、鍔がガタついてきても気にせずに使い続けるようでは、
居合刀どころか真剣でも、短期間のうちに壊してしまうでしょう。

…と、居合関係者でないと分かり辛い話だけではアレなので、
以下で別の競技に例えてみました。

■一般例:自転車競技に憧れたA君■
ツール・ド・フランスとかのタイヤが細くて速い自転車使う競技に憧れて、
自分も始めよう!と思い立ったA君がいました。
A君は、まず自転車を買うことにしました。

A君「自転車買ってきた!9,800円のママチャリ!」
……ここでそーゆーの買ってくるA君はどこかおかしいと思うのだが。
ママチャリは近所に買い物行くには優れた自転車ですが、
ソレを自転車競技に使おうと考えるのは些かどうかと。
(`ー´)<オカシイっていうかなんていうか…ねぇ。

というわけでちょっと戻って……

A君「ちゃんとイイやつ買って来た!」
A君、ちゃんと専門店に行って大枚はたいて買って来たそうです。金持ってんなぁA君。
ブランドものでプロと同じモデルの、カスタマイズも出来るよーなガチのロードレーサーです。
時速100kmも突破できそうな完全プロ仕様です。

…でも、それを「買っただけでその日からA君が時速100kmで走れるわけではない」ですよね?
それに、こういう専門的な道具は大概デリケートなので、手入れの方法も知らなければすぐにガタが来るでしょう。
専門的な自転車を乗りこなすには、ソレを乗りこなす/手入れをする技術を身につけなくてはいけませんね。

さて、A君が初志貫徹していっぱしの自転車乗りになれるか、宝の持ち腐れになるかは、
神のみぞ知るということで。

今のA君の例で、自転車競技を居合、ガチの自転車を居合刀(ついでにママチャリを美術刀)に置き替えると、
ほぼそのまんま居合の話になります。技術あっての道具だよね。
(゜Д゜)<「車買った=自在に運転できる」「水着買った=泳げるようになる」では無い訳で。
(`ー´)<スポーツ用品とか乗り物とか楽器とか全般に言えることだけどな。
(;´ω`)<解釈を広げればPCとか調理器具だって同じだよな。つまり当たり前ってことだ。

■まとめ■

武装商店では居合に十分使用可能な品質のものを提供している自負はありますし、
実際に様々な居合流派の方に使って頂いております。
が、めちゃくちゃに扱って大丈夫なマジカルアイテムではありませんので、その辺りは予めご了承下さい。

…あ、ちなみに鑑賞目的であれば別に技術がどうこうとか気にしなくていいんで、
そんなこと考える必要は無いですけどね。
単純に居合刀の方が高価なぶん、リアル&かっこよく出来てますよ。
(`ー´)<同じ車種のミニカーでも、値段が違うと出来が違うのと同じだね。

以上、とりあえずウチで販売している居合刀とは何なのか?について書けるだけ書いてみました。
実は数日掛けて書き上げている、無駄に時間の掛かった講座でした。
店頭ではいつもサクサク説明している事なのですが、やはり文章で纏めようと思うと大変ですのう。
これでもまだ書き足りない部分もあったりしますので、
分からん部分とかありましたら店頭で直接聞いてやってください。

そいじゃ今日の講座は以上ということで。
明日は定休日になりますんで、また明後日お会いしましょうー。


5/8
居合刀の特注を紹介する系の更新です(2回目)
まさかの二連続でお送りしますこんばんは。
GW>ネタが不足する>特注紹介はネタが無い時の命綱>連続投下も辞さないという断固たる決意をもって云々。
(;´ω`)<はいはい。いいわけはいいから。
(`ー´)<もうちょっと順序良くやれば連続でやらんで済んだんだけどね。

ということで本日も、お客様のご注文を元に製作された特注居合刀のご紹介です。
例によって紹介にあたり、お客様には許可を頂いております。
(`ー´)<助かりまーす。
(;´ω`)<いやほんとに。

今回の特注品、ベースになっているのは「楓」です。
楓といえば四姉妹級三女の小烏丸小太刀の半太刀拵。
…四姉妹級とか暫く通常商品で作ってないなぁ。懐かしさすら感じる。
(;´ω`)<いまやるとかなり価格上がっちゃうんだよなぁ。たぶん。
(`ー´)<まぁ元々が随分前だから当たり前ですが。


わりとベースそのままの一振りでして、
刀身には真鍮製切先諸刃、いわゆる小烏丸刀身の一尺八寸を使用しています。


鞘は楓の基本である胴輪2つの半太刀様式ですが、
ベースと違う点として、


手元には藤巻を施し、更に朱呂塗りに仕上げてあります。
あと下緒は人絹繁打風の黒地に赤ですな。


そして柄のほうがコチラ。
縁頭は半太刀金具、柄下地は小桜印伝(赤)で、柄巻は木綿黒。
ベースの楓が印伝白なのに対し、これは色違いとなっているわけです。


また、目貫には秋草図(多色)を使用。
鍔は鬼喰出鍔の側線朱入りとなっていますな。

全体としては楓をより赤々しく華やかにした感じですね。
(`ー´)<これはきっとアレだ、血を(ry
(;´ω`)<いやいや。まぁしかし「楓」なんだから赤くなるのも必定、という見方もあるぞ。

昨日の一振りと同じことが言えるんですが、ゼロから発注書を組むとややこしい仕様なこの一振りも、
ベースモデル「楓」+手元藤巻朱呂塗り+目貫変更+柄下地印伝赤に、という変更点だけで説明できる。
やはりベースモデルの便利さは格が違った。

というわけで以上、今日の更新はこれまでー。
また明日お会いしましょうー。


5/7
居合刀の特注を紹介する系の更新です
GWは1日くらい6月に祝日分けてやれよと思わなくもない今日この頃ですこんにちは。
まぁそんなGWも明日で終わりすなぁ。
(`ー´)<6月に祝日あってもどうせ雨だし…という印象はあるけどね。
(;´ω`)<とりあえず海の日が役立たずなのは間違いない。

さて、今日はお客様のご注文を元に製作された特注居合刀のご紹介です。
例によって紹介にあたり、お客様には許可を頂いております。
(`ー´)<ありがとうございまーす。
(;´ω`)<最近かなり貯めちゃってるんで結構前の特注なんですが。

今回の特注品、ベースになっているのは「鵺」です。
つい先日も同類を紹介しましたが、小烏丸刀身+姫鶴の拵(天正拵)のコンビネーションですな。

そのベースに違わず、

刀身には真鍮製切先諸刃、いわゆる小烏丸刀身を使用しています。
なお個別の撮影は省略していますがハバキは燻し銀の二重ハバキのようです。
鞘は普通に黒石目ですね。
下緒を後述の柄巻にあわせ、木綿の赤にしています。


そして柄のほうですが。
柄下地黒に、木綿赤の一貫巻を施してあります。
ちなみにこの木綿赤柄糸/下緒についてはメーカーの基本ラインにはない色で、
職方で染めて赤くしている為、ロット毎で微妙に赤さが違ったりしますが仕様です。


目貫は、元々当店オリジナルで製作、現在何気に残り少ないとウワサの銀十字目貫。
勿論両面に使用しています。
(`ー´)<灰灰塵塵。
(;´ω`)<無意味に略すな。


そしてベースの鵺に違わず、水牛角柄頭に柄糸巻き掛けの天正拵。
(;´ω`)<ところで天正拵が出るたびに「水牛角柄頭に柄糸巻き掛け」って書いてる気がするが、もっと短くならないんですか?
(`ー´)<まぁそろそろ居合刀特注講座見てるのを前提に「いつもの天正拵」だけでもいいんだけどね。
(゜Д゜)<天正の柄頭、基本的にコレしかないしなー。


また鍔は鬼喰出鍔の側線朱入り、
切羽は銀となっております。

全体として鵺の紅バージョン……紅鵺?に銀十字を添えた感じです。
色々退治するのに便利そうな一振りになりましたね。
(;´ω`)<何をだ。
(`ー´)<主に夜の眷属的な意味で。

ゼロから組むとややこしそうな仕様ですが、鵺というベースから見れば変更点は決して多くなく、
ベースモデルを活かした特注品、といったところでしょうか。
(`ー´)<鵺から数えれば指定箇所は目貫、糸の色、ハバキ切羽くらいだもんな。

…ところでこの特注品、替え鞘も同時に製作してるんですが…。
おかしい、画像がどこにもない。撮り忘れたかも知れませぬ。すいません。

というわけで以上、今日の更新はこれまでー。
また明日お会いしましょうー。


5/6
【美術刀特注講座】鍔の種類【第6回】
昨日の今日ですが美術刀特注講座「鍔」編始まるよー。こんばんは。
前の美術刀特注講座から一ヶ月近く開いてしまいましたが。
(`ー´)<基本的にネタが無い時用だから仕方ないね。
(;´ω`)<最近は講座のせいで特注例紹介が溜まりすぎております。


■はじめに■

今日触れますのは美術刀の鍔です。
…とはいっても、美術刀の鍔については、そう多く語るところはありません。
「脇差用の鍔は脇差にしか使えない」という制限があるくらいで、
それ以外の刀身による制限などは基本的にあんまり無いですかね。

なお大刀用の鍔を脇差に組み込むことは可能ですが、穴が大きいので完成後に鍔がある程度動きます。
それから厚さが鍔毎に違いますので、完成後の美術刀の鍔のみをチェンジするのは困難です。
技術と道具次第では出来る人も居る、という程度でしょうか。

ちなみに短刀の鍔については今回割愛します。
短刀は後日別途「短刀編」の講座をやります。やるはず。


■というわけで■

今日も過去扱ったもの、店頭にあるものから、可能な限り美術刀の鍔を集めました。
今日掲載したもので全てではなく、また今後新型、メッキバリエーション等が増える可能性があります。
まぁ増えたら後日追加していこうかと思います。

大小揃いの鍔

龍図/黒
一番ベーシックで一番安い。他の黒と仕上げが違います。
黒石目U山査子など安価な大小で使用。

龍図/金
左の金鍍金版。
…実は黒と図は同じだが厚さが違う。

龍透かし
丸型に大きな龍が透かしてある形。
近藤大小、龍馬大小の鍔。

海鼠透かし(武蔵)
文字通り武蔵拵の鍔。
武蔵拵のためだけにあるといっても過言でない。
大小揃いの鍔をご所望の場合、選択肢は以上となります。
…まぁ少ないですね。
大刀の鍔を無理矢理脇差に付けるイレギュラーを除けば、
基本的に脇差用の鍔は以上のみとなります。

大刀のみの鍔

松透かし/黒
シルエットが特徴的。
曇華などで使用。


松透かし/金 松透かし/銀
松透かし図は、数少ない黒金銀三色揃った鍔です。

太刀鍔/黒
厳密には他の黒と処理が違ったりします。
沖田黒文字など、主に半太刀、太刀で使用しています。


太刀/金 太刀/銀
なお、別に半太刀拵でなくても使えます。

喰出鍔/黒
最も小さく、薄い鍔。
ただし価格設定は他より若干高めです。

喰出鍔/金
価格が高い原因は、
薄さゆえ調整が難しいから、ということらしいです。

梅透かし/二色
二色鍍金なぶん、他より高額な鍔。
織田信長拵がやや高い原因の一つです。

梅透かし/銀
左の銀鍍金版です。単色なので此方の方が安価です。
…金単色もあったかも?気のせいかもですが。

車透かし(小)/黒
小振りな車輪型。
無患子/Nとかで使用。

車透かし(小)/銀
大振りなのはこの後出てきます。
寒芒参型で使いました。

七夕図
通称土方鍔。
現物が有名なのであらゆる規格で同型の鍔が作られています。

木瓜鯉図
鯉の滝登り図というべきか。
裏には富士山も。

鶴丸
文字通り鶴丸紋を象った鍔。
意外にも、今のところ金しかありません。

八つ木瓜に桐紋
これも名前どおり。
桐紋好きならオススメ。

車透かし(大)
鍔単品紹介で車輪透かしと書いていますが、
小と差別化のために改名しました。

木瓜桜図
言わずと知れた凍桜の鍔。
小振りでステキ。

違え十字透かし
斎藤一拵の鍔。
確か金鍍金版もあった…ような気がする。

獅子牡丹図
表に獅子、裏に牡丹。図は昨日の更新参照。
二色なので他より高いです。

菊透かし
文字通り菊紋を象った鍔。
芹沢鴨の鍔でもあります。

海鼠透かし(輪型)
海鼠透かし図は多いので名づけが困難です。
伊達政宗拵の鍔で、文字通り輪状です。

海鼠透かし(木瓜型)
柳生十兵衛拵の鍔。
名前の通り木瓜型なのが特徴です。

海鼠透かし(小判型)/金
透かしが小さめで小判型。
画像の金のほかに、黒もあります。画像は無かったけど。

木瓜四方透かし/黒
四方海鼠透かしと呼ぶ場合もありますが、
海鼠が多すぎるんで変えました。他に金もあります。

笹竹透かし
文字通り笹竹図の透かし鍔。
加藤清正拵などで使用。

松に鷹図
明智光秀拵に使用。
没個性的なので他の商品では使ってないですが。

卍図
黒斬剣/Nの鍔ですな。
逆に特徴的過ぎて他では使いづらい鍔です。

大十文字鍔
星斬剣の鍔。
あまりの大きさにこの鍔の為の専用箱が作られました。

無地丸鍔(魚子地風)
最も地味な鍔。
地味だからこそ三代村正とかA7M1に使いやすい。

瓢箪透かし
やや小振りで瓢箪が透かしてあります。
村正の鍔でもありますな。

…と、大体以上のようになります。
まぁ同メーカーの鍔は他にも結構な種類があるんですが、とりあえず扱った事があるのは大体こんなものです。
(;´ω`)<まぁ、中には「いやそれはちょっと…」ってのもあるが。

なお、鍔の種類は増える可能性がありますが、
一方で減る可能性もあります。
実際旧曇華の鍔である四角い松透かしは絶版になりましたし、
ここで挙げた黒の鍔は、以前全て龍図/黒の黒と同じ仕上げだったのが、
現在全て黒鍍金に変わっていたり、などの変遷があります。
(`ー´)<逆に龍図/黒は何故いつまでも旧仕上げのままなんだろうな。
(;´ω`)<不明です。

まぁ、減ったら減ったで上のリストが書き換わるだけなんですが、
「いつまでも、あると思うな既存品」ということで宜しくどうぞ。

という事で以上、今日の更新でした。
ほいじゃまた明日お会いしましょうー。


5/5
美術刀の鍔単品/パート2
ゼリーマンこわいですねこんにちは。
シュタゲは色々調べるほどに面白い。
(`ー´)<正直ジョン・タイターとか知らなかったしな、ゲーム始めた時は。
(;´ω`)<実際いたのかよ、って思ったわ。

さて、今日は美術刀の鍔単品販売のご紹介。
つい最近まとめて仕入れまして、現在店頭に並んでいます。
商品の詳細と、紹介済みの鍔については初紹介の2010/7/31をご参照下さい。
(`ー´)<前回も書いてますが、個人で付け替えるのは困難です。
(;´ω`)<単品で飾り物、ペーパーウェイト的な使い方を推奨します。

前回仕入れたものは今回も一通り仕入れておりますが、
車輪透かし鍔は現在品切れとなっております。

で、今回新たにいくつか仕入れた新たな鍔がございますんで、
以下に紹介していきましょう。
前回同様、ホイホイさんをサイズ比較用に使用しています。


八つ木瓜桐紋図
試・縦篠刻に用いた鍔。
比較的新しい鍔ですな。

松透かし図
文字通り松が透かしてあります。
シルエットが特徴的。曇華などに使用。

違え十字透かし図
斎藤一拵の鍔。このデザインは多分、
四方鉈豆透かしがベースなんだろーなー。
以上、新種3点。
いずれも既存と同額の、960円となっております。

そして、今回他よりやや高額な鍔を一種仕入れてみました。
こちらです。


獅子牡丹図 ¥1,530

これは「令法」の鍔です。
他の鍔も元を辿れば大概元ネタがあるんですが、
こいつは坂本龍馬所用の鍔として現存してる鍔の図が元ネタになってますな。
(`ー´)<龍馬の鍔というと割と真っ先に出てくる図だなぁ。


その名の通り、表に獅子、裏に牡丹が配されています。
また表の獅子の一頭と裏の牡丹が金になっており、二色鍍金になってるのが値段差のヒミツらしいです。
他より若干高いですが、御希望ございましたらどうぞ。

という事で以上、美術刀用鍔のご紹介でした。
ほんじゃ今日の更新はこれまで。
また明日お会いしましょうー。


5/4
ぬえー。
昨日の日付が盛大に間違ってたんで修正しましたこんばんは。
結構前から書いてた証拠でもあるわけですがいいから直せよということで。
(`ー´)<なんで直すの忘れたんだろうな。流石に気づけよと言いたい。
(;´ω`)<いやほんと。

さて、今日は居合刀を一振りご紹介。
一応新型ですが、まぁ既存品のバリエーション的存在ですね。
大雑把に言うと黒鶴などのような天正拵なわけですが。


刀身は真鍮製切先諸刃刀身。いわゆる小烏丸です。
黒鶴+小烏丸ってことでコイツぁ「」シリーズというコトになりますな。
(`ー´)<キメラ的な意味で。


また、ハバキは燻し銀に五芒s…清明桔梗紋入り。
…もう五芒星でいいような気もしてきた。あと切羽は銀です。

ちなみに鞘は黒呂塗り。
下緒は後述の柄巻に合わせて木綿の紺になっています。


で、柄のほうですが。
柄下地黒鮫に、柄巻が牛本革(裏)の藍染となっております。
比較的濃い色になっていますが、まぁ、

黒と並べてみればあくまでも紺色なのが分かるかと。
(;´ω`)<たまに並べないとわかんないくらい濃いのもあるからな。
(`ー´)<まぁ、こいつはちゃんと紺色だわね。


既述の通り、柄頭には水牛角製の柄頭に柄巻を巻き掛けた天正風となっております。
それから目貫ですが、



鏃図目貫…だが表裏とも同じ猪の目鏃になってます。
これは対になる両面雁股鏃の一振りが……あるらしいんですが。
……なんかこないだメーカーの方からは「以前に出した」と言われたなぁ。
ココ最近で両面雁股鏃の居合刀を扱った覚えがないんですが。忘れてるだけかなぁ?

…まぁいいか。
(゜Д゜)<おおっと華麗なスルーだー!

とにかくコイツは両面猪の目ですよ、ということで。


それから鍔は毎度お馴染み鬼喰出鍔。
燻し銀仕上げですな。

ほぼ鵺の基本パターンを踏襲しつつ、
ハバキ、柄巻、目貫などをちょっと高級にしたこの一振り。
商品名は「鵺【Nu-e】/本革藍染柄巻(仮)」
価格は78,390円となっておりますよ。
(;´ω`)<また(仮)ですか。
(`ー´)<(☆)のほうがよかったかな。
(○)(☆)<良い子の諸君!
(゜Д゜)<お前らは帰れ。

というわけで以上、今日の更新はこんなもんで。
そいじゃまた明日お会いしましょうー。


5/3
【特注居合刀講座】そもそも居合刀とはなんなのか【第0回】
美術刀に続き居合刀も第0回だよ!こんにちは。
…いやねぇ、居合刀についても根本的なことはちゃんと書いてなかったかな、と思いましてね?
(`ー´)<店頭じゃよく説明してる話ですけどね。
(;´ω`)<まぁ、だからこそ忘れていたというか。

まぁ、店頭説明では時間さえあれば色々詳しいお話が出来るのですが、
どうしても文章では色々限度がありますんで、なるべく簡潔になるよう書いていきたいと思います。
折角なのでQ&A的な形にしてみようかな。


Q1.「居合刀」の定義は?

A1.法的には無い。


…のっけから「えー」とか言われそうな回答でスイマセン。
剣道用の竹刀や防具、もっと広げて野球のバットやグローブとか、
みんな「これなら公式試合に出ても大丈夫」みたいな規格・基準がありますよね。

居合刀というか模擬刀剣全般には、このような共通の規格・基準が存在しません。
何故なら居合/抜刀流派毎の基準/規格はあるが、その基準/規格そのものが流派により異なるからなんですね。


Q2.つまり……どういうことだってばよ?

A2.こういうこと。


「居合」というものの考え方や技術体系が、居合流派毎にかなり異なっておりましてな。

例えば「刃長」を例に挙げましょう。
剣道で使う竹刀の場合は、年齢によって長さの上限が公式に決まってます。

対しまして、居合の色んな流派に、使う刀の長さについて聞いてみますと……

■ある流派Aの場合■
「リーチが長い方が強いに決まってるだろ常識的に考えて…」
といって、身長/右腕を基準に、可能な限り長い刀を使っています。
(`ー´)<身長から三尺(90cm)引いた長さが使える最大値って流派が多い気がする。

■他の流派Bの場合■
「いや、居合は納刀状態から始めるんだ、物理的に抜くのが早い短めの刀の方が先手を打てるぜ」
といい、身長に依存せず短めの刀を使用。
(`ー´)<刀身が短い=抜く距離も短いから速い。覆しようのない真理。
(;´ω`)<鞘は普通の長さで中身だけ短いエグいのも有るんだぜ。

■はたまた他の流派Cの場合■
「ウチの流派は長さが決まってますから。身長?関係ないですね」
と、決まった長さの刀を使っています。
(゜Д゜)<サイズの合う軍服など無い!軍服に体を合わせろ!
(`ー´)<これはこれで合理的である。

■一方その頃別の流派Dの場合■
「実戦で都合よく使いやすい長さの刀が手に入ると思う浅はかさは愚かしい」
といって、長さについては一切定めないと言います。
(`ー´)<相手の刀奪って使う技見たことあるよ。
(゜Д゜)<「装甲の代わりなんざここにある!」ってマグロウの盾ぶんどったベルリンも居たしな。
(;´ω`)<…その例えは分かり難くね?

これら4つはそれぞれ、実際にある流派の考え方なのですが、
どの流派も、別に間違ったことは言っていないんですよね。
それぞれの流派において、必要があって各々そういうルールになってるわけで。

刃長だけでもコレだけ差が出るのに、
これらをひとつに纏めるというのは、多分、
この世にある球技を全部同じボールで出来るようにしようとするくらい困難です。
あるいは自転車一台で自転車競技全部出来るようにするとかそういう感じ。
(`ー´)<…昔、この居合の技術を剣道みたいに統一しようとした動きがあってな。
(;´ω`)<…で、どーなったん?
(゜Д゜)<結局そういう色々統合した感じの流派が新しく一つ生まれただけでした。

統一できないのは不便ではありますが、一方でそれぞれの流派毎の特色が色濃く表れているわけで、
そこが居合ならではの面白さであり、深さであるわけですな。
(`ー´)<「居合」って名前を使わない流派だってあるぜ。
(゜Д゜)<そもそも居合という言語の定義自体が云々。
(;´ω`)<そこまで書くと長さが大変なことになるので割愛。

というわけで居合刀には、各流派の規格基準はあっても、
全流派統一規格のようなものはございません。

規格がないことについての極端な例ですが、
ウチでは美術刀として分類している規格のモノを、居合刀と名づけて販売しているのを見掛けた事もあります。
しかしそれは明確な法的基準が無いので、少なくとも詐欺にはなりません。
…極めて不誠実な販売方法だとは思いますけどね。

まーとりあえず、ここまでで居合刀というのものの定義について、
おおよそお分かり頂けたかと思います。
(;´ω`)<定義というか、定義がないことが分かっただけという気もするが。

この後は、武装商店においてどういうものを居合刀と位置づけているのか、という話になるのですが…
すまん。どう考えてもこっから更に長くなる。

…ただでさえ画像無しの更新なのにまだ半分(以下)とかね。
ひとまず今日のところはここまでにしておこうと思います。
近日中に続きを上げたいところです。

それでは今日の更新はこれまで。
また明日お会いしましょうー。