【美術刀特注講座第8回】
下緒/コジリ/鞘加工
前回の鞘塗りに引き続き、今回は鞘のその他細かい部分を纏めてやっていきます。


■下緒■

美術刀においては、下緒は柄巻と纏めて運用されることが多いです。
特に拘りが無ければ、柄巻と同じ色、材質にしておくのが無難でオススメですね。

ソレを踏まえた上で、勿論柄巻とは別の色にする事も可能です。
ウチのオーダーモデルでもしばしばやってますな。
(`ー´)<給仕正宗とか沖田改\とか黒斬剣/Nとか。
(;´ω`)<露骨なラインナップだな。

まず、単色のものは基本的に柄糸と同じ色が揃っています。
色は講座第5回「柄巻」のほうもご覧下さい。
単色の化繊が黒/白/黄/赤/茶/紫/紺/青/緑/橙(オレンジ)。

そして柄糸の黒赤斑に対応する下緒が二種類ありまして、


黒赤チェック

黒地に赤交差

こんな多色下緒があります。
また、その他に特殊な色の下緒として、


白黒チェック

白黒縞
があります。

それから合皮の下緒ですが、
黒合皮に対応した黒合皮下緒はありますが、茶合皮の方は対応する下緒がありません。

ちなみに居合刀用の下緒でも美術刀につけることは可能です。
居合刀用下緒のラインナップについては商品リスト「日本の武器・日本刀関連品」の、
下緒についてのリンク先などもご参照下さい。
(`ー´)<下緒を居合刀用に変えるだけでも結構格好よくなったりします。
(;´ω`)<…ま、その分高いから当たり前なんだけどな。

下緒はどれだと使えない、とかは殆どありませんので、お気軽にお選び頂ければいいんではないかと。


■コジリ金具■

デフォルトではコジリ(=鞘の先っぽ)には何も付いていませんが、
ここにつく金具がいくつかあります。
また、太刀/半太刀用の柏葉もついでに紹介します。

居合刀コジリ金具を付けると結構な価格上昇に繋がってしまうのですが、
美術刀では「ちょっと値段UP」程度で済みます。
(`ー´)<もとが安いしね。

形が4種類ありますので、まずはそれをご紹介。


猪の目透かし
(黒/金/銀)

鍬型
(黒/金/銀)

突兵風
(黒のみ)

太刀金具
(黒/金/銀)

こんな感じです。下にメーカーで用意されている鍍金色を書きましたが、
店頭に揃っていたものしか画像に出来ませんでしたので、今後画像差し替えることがあるかも。
(`ー´)<突兵も他の色出ないかなぁ。

太刀金具は基本的には鞘の中ほどについている「柏葉」とセットですが、
宮本武蔵拵のように柏葉無しにする事も出来ます。
(;´ω`)<逆に言うと柏葉を他のコジリと一緒に使ったり、柏葉のみで使うのはアウトでんな。

…で、実はコジリ金具のサイズが複数ありまして。
実は表の上2つ(猪の目透かし・鍬型)と、下2つ(突兵・太刀)で、太さが異なります。
上2つは通常の鞘(コジリの無いヤツ)にそのまま取り付けられるサイズなんですが、
下二つはちょっとスマートな造型で、通常の鞘には取り付けが出来ません。

なので、下2つのコジリ金具を選んだ場合は通常より一段細い鞘を使用する事になります。
その結果、通常の鞘でなら出来ることが一部出来なくなったりします。
(`ー´)<まぁ、言及してくと細かくなり過ぎるので省きますが。

まぁ、それ以外はさほど制限とかありませんので、
必要に応じて選択していただければ。
(`ー´)<まー、柄金具と色はそろえた方がいいと思うけどね。見栄え的に考えて。
(;´ω`)<太刀金具を柏葉ごと使う場合は、柄金具も太刀のほうがいいだろうなぁ。


■鞘加工■

これは比較的最近になって始まった仕様なんですが。
鞘に機械的彫り込みを加えるという特殊な加工です。
これまた居合刀でやると手作業が基本なので結構なお値段になるわけですが、
美術刀ではさほどでもない感じですねぇ。

今のところありますのが、

縦篠刻
印籠刻
千段風刻
この3パターン。
千段については、千段っぽくは見えますが、一般的な千段刻みとは全く違いますんで、
あくまでも「風」としておきました。

いずれも鞘塗とは別に鞘に変化を与えてくれますので、なかなか面白い要素になるかと。
ちなみに標準の鞘しか刻みが入れられないので、先ほどのコジリ金具の細い方はこの鞘加工と一緒には使えません。
(`ー´)<早速コジリ金具による出来ること・出来ないことの実例が。

またこの他に、以前ちょっと触れましたが「鞘に文字を入れる」という処理も出来ます。
現時点では色々実験している最中ですんで、もうちょっと色々分かったら別途お知らせしようかと思います。
(`ー´)<本歌の拵で鞘に字入りってあんまりないから、結構むずかしいんだよね。