【美術刀特注講座第5回】
柄巻
本日触れますのは、美術刀の「柄巻」です。


■柄巻についての基本■

前回の講座で、柄下地と柄金具の関係について説明を致しましたが、
一方で本日の柄巻は、柄下地・柄金具による制限はさほどありません。
(`ー´)<「全くない」わけではないです。詳細は後述。

まぁそーですね、例えば特注において、
「この商品の柄下地だけ違う色にしたい」という場合、組み合わせによって出来ない場合がありますが、
「この商品の柄巻だけ違う色にしたい」のであれば、かなりの高確率で可能です。


■柄巻の種類■

美術刀の柄巻は基本的に化繊か合皮になります。
ちなみに化繊はいずれも同額で、合皮はちょっと価格UPとなります。
で、メーカーで持っている色は今のところ、以下のようになります。

化繊の柄巻




黒赤斑



(;´ω`)<なんか緑だけ短くないですか。
(`ー´)<しゃあないねん、たまたま短刀しか無かってん。

化繊・橙(オレンジ)

まぁ、オレンジ色ですね。
やや派手ですが、これはこれで面白い色です。
下緒も柄糸と揃いの色になります。

化繊・白黒斑

白地に黒の斑入り。
黒赤斑と似ているようで、微妙にパターンが違います。

化繊・薄黄

文字通り薄い黄色。
実は前からあったけど黄とあまりに似ていて気付かなかった色です。
2012/4/9で詳細とか既存の黄との比較とかしてます。

合皮の柄巻




■柄の巻き方とその制限■

美術刀では、今のところ「捻り巻」と「一貫巻」があります。
柄全体で柄下地が菱型に見えるのが「捻り巻」です。
ここまでお見せした画像でも、殆どがこの巻き方ですね。

で、もうひとつの「一貫巻」ですが。
ここまでの画像では合皮黒の画像で片方がソレになっていましたな。


これが一貫巻です。柄の中程に菱型が無くなっている巻き方ですね。
「永倉新八拵」や、「凍桜」各種で使用しています。

捻り巻の方は特に制限が無いのですが、
一貫巻の使用につきましては制限があります。
以下のようになります。
・白糸は使用不可
・既製品にある柄下地/柄金具以外では不可
コレ、若干ハードル高いです。
現在、既製品で存在する一貫巻は「永倉新八拵」と「凍桜」各種のみです。
すなわち、現在「柄下地黒+金具黒」か、「柄下地黒+肥後金具」でしか一貫巻はできません。
(`ー´)<今後増える可能性はあるけどね。


■二色交差巻き■

更にイレギュラーな柄巻として、二色交差巻というものがあります。

巻き方そのものは普通の捻り巻きですが、2色の柄巻を使い画像のように巻きます。
化繊はどれでもこの巻き方が出来るようです。


■柄巻についてのまとめ■

というわけで、一貫巻にこだわらなければ制限はあまり無い柄巻。
制限がないだけに色々考えられますが、結構柄下地・金具との組み合わせで見え方も変わってくる所です。


例えば、この画像の3種は全く同じ化繊紫の柄巻ですが、
柄下地と金具色の違いで、ご覧の通り結構雰囲気が変わります。
まーその辺も踏まえた上で、ちょっと考えてやって下さいな。
(`ー´)<とくに青、緑あたりはかなり派手な色だから、気をつける必要があると思うな。
(;´ω`)<まぁ、敢えてド派手にシフトするというのも一つの手かもしれないけど。

というわけで以上、今日の更新でした。
ほいじゃまた明日お会いしましょうー。