【美術刀特注講座その2】 刀身の種類 |
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美術刀の特注講座、第2回です。 回は具体的な部位説明第一弾として、美術刀特注に使用可能な刀身の種類を紹介します。 ちなみに短刀刀身(拵短刀)はいろんな意味で別枠になりますので、別途短刀を纏めた回をご覧下さい。 刃文のバリエーションについては次回に回します。 今回はあくまでも刀身の形状や表面処理による分類です。 なお、美術刀の刀身はアルミと明記してあるもの以外、全て同じ美術刀用亜鉛合金製になります。 先に各刀身の長さについて。 画像で最も長い、通常の刀身が二尺三寸五分〜四寸程度になります。特になんも書いてなかったらこの長さ。 真ん中のが先日紹介しました二尺刀身で、長さは名称通り約二尺。 一番短いのが脇差の刀身で、約一尺五寸ですね。 (`ー´)<この後の画像、基本的に刀身見せるのが目的なんで全部画面いっぱいに刀身写しちゃってるんだよね。 (;´ω`)<だから先に書いとく。 美術刀では、基本的に(少なくとも今のところ)これら以外の長さはありません。 また、身幅が特別太いとかそういうものもありません。 ある程度仕様を共通化しているからこそ、安く済むのが美術刀です。 では片っ端からいきやしょう。 ■樋無し■ 黒石目U大、黒熊、山査子など、 ベーシックな(同時に廉価な)商品に入っている刀身です。 (`ー´)<大刀の刀身としては最も安価。 ■樋無しツヤ消し■ 桜シリーズとか三代村正、寒芒弐型などで用いている、 樋無し通常刀身のツヤ消しバージョンです。 さり気なく刃文が二種類くらいあったりします。 (`ー´)<通常刀身より若干高い。 (;´ω`)<樋無しツヤ消しの脇差は(今のところ)ありません。 ■樋無し脇差■ 端的に言うなら樋無し通常刀身の脇差版ですね。 黒石目U小、黒小熊、姫山査子など、 ベーシックな脇差に使われる刀身です。 (`ー´)<脇差は大刀にくらべ、使える金具がかなり少ないです。 (;´ω`)<鍔は脇差専用のしか使えないからね。 ■樋入り■ 樋入りの標準的な大刀の刀身で、非常に多くの商品に使われています。 特徴としては刃文の種類がかなり豊富です。敢えて3振り刃文の違うものを並べてみました。 あと、さり気なく樋無しより若干長かったりします。 (`ー´)<じつは樋無しは約二尺三寸五分、樋入りは約二尺四寸だったりするのだ。 ■樋入り脇差■ 近藤・龍馬・武蔵改の脇差に使われている、樋入りの脇差サイズですね。 上の樋入り通常刀身の脇差版、といったものです。 大刀と違い、刃文のバリエーションは少ないですが。 (;´ω`)<金具の制限も厳しくなりがち。 …さて、ここまでは比較的普通の刀身ですが。 ここからはもうちょい特殊な刀身群です。 ■黒刀身■ 黒斬剣/Nをはじめ、各種/Nシリーズに使用している刀身です。 非常にステキな仕上げであるのは言うまでもありませんが、 表面処理がメッキではなく黒塗りであるため、鞘とのスレで剥げる可能性があります。 (`ー´)<当店商品の/Nを見ると判るとおり、普通の刀身より値段が高くなります。 …あと、黒刀身については、ときどき樋が無い場合があったりします。 (`ー´)<いまのところ「誤差の範疇」って事みたい。 (;´ω`)<ずいぶんな誤差だな、おい。 ■カマス切先■ 加藤清正拵、土方歳三拵などに使用している刀身。 大帽子と呼ばれることもある刀身ですが、大きさよりは切先の鋭さが目立つ刀身ですな。 当店ではカマス切先と呼称しています。 (`ー´)<カマスと呼ぶのが絶対的な正解とは言わないが。便宜上ということで。 ■直刀■ 反りが(ほぼ)ない真っ直ぐな刀身です。平たく言うと忍者刀用の刀身ですな。 当店では突抜忍冬シリーズとして扱っています。 この刀身は鞘に自動的に忍者刀コジリが付くなど、制限は多いです。 (`ー´)<他の商品の鞘じゃ入らないからねー。 ■二尺■ 長さ二尺の刀身となっています。 通常の大刀サイズよりは高くなる事が多いですが、 小太刀的な長さが必要ならコレです。 (;´ω`)<まぁ結構設定で微妙な長さだったりすることあるよね。 ■アルミ刀身■ 形状は樋無し通常刀身と同じですが、材質がアルミになっています。 圧倒的軽量化により、取りまわしはとてつもなく楽になります。 …まぁ、そのぶんちょっと高く、例えば当店の通常商品をアルミ刀身すると価格が+3200円ちょい、って感じになります。 ※その後、通常刀身と同額程度までお安くなりました。 (`ー´)<現状「一番値段の高い刀身」は間違いなくコレだね。 (;´ω`)<それでも、今までのアルミ刀身より飛躍的に安くなったんだけどね。 ■アルミ二尺刀身■ 既述の二尺と同様、アルミ刀身を二尺に詰めたものですね。 この後の小烏丸と違って高需要ではなさそうですが、一応選択肢としては無いことも無い。です。 (`ー´)<上の長いアルミ刀身と見た目が違うのはロット差によるもの…だと思う。たぶん。 (;´ω`)<数を試したわけではないので、あくまでも予想ですが。 ■アルミ脇差刀身■ 文字通り、アルミの脇差刀身です。脇差なんで長さ一尺五寸。 刃文や外見は過去講座で紹介のアルミ刀身と揃えてあります。 まぁ、些かお値段が張るのも長い方と同じですね。 (`ー´)<長い方と同様、コスプレ用、演舞用などで軽量化したい場合にオススメ。高いけど。 ■アルミ小烏丸刀身■ アルミ製で切先諸刃造。小烏丸は独特ですがやはりかっこいいな…。 格好いいですがアルミ製+小烏丸形状ということで、「現状最も高価な美術刀用刀身(特注できる範囲で)」です。 まぁ同時に、「現状最も安価に手に入る小烏丸刀身」でもありますけど。 (`ー´)<軽いけどなかなかカッコイイ小烏丸になってるね。 (;´ω`)<基本的に通常の大刀と同じ長さ・形状ですが、小烏丸形状のため若干他より短くなってます。誤差の範疇ですが。 ■アルミ小烏丸二尺■ アルミ小烏丸刀身を二尺に詰めたものです。 長さ以外の仕様は基本的に上の大刀サイズと同様ですね。 …というわけで以上、一気に刀身の種類を紹介しました。 これらは今後、増えたり減ったりする可能性がありますので予めご了承下さい。 増えた場合は順次追加していく予定です。 (;´ω`)<減るの? (`ー´)<そりゃ廃盤になることだってありうるだろうさ。 |